Rikei Girls' Collection 2018 -booth report-



2018年02月18日に開催された、Rikei Girls' Collection 2018では、科学の魅力を伝えるため、多くの企業の方々にご協力いただき、ブースの出展をして頂きました。その模様をお伝えします。(順不同)


<ジョブサイエンス〜大学での学科から、将来の仕事を考える〜>
by 理系女子学生団体リケチェン!

リケチェン!ブースでは、バスボム作りを行いました。
色素、ドライフラワー、アロマを用いて自分のオリジナルなものが出来るため、どの参加者も真剣にでも楽しそうな表情で作っていたのがとても印象的でした。
バスボムの元となる重曹、クエン酸、片栗粉の分量に対して、色素等は少量であり、特に色素は最後の水を吹きかけるまであまり分からないため、
不安な表情のまま工程を進める参加者もいましたが、最後に、形成すると安堵の表情が伺えました。
今後、作業工程のモデルケースなどを用意するともっとよりよいバスボム作りを行うことが出来るのではないかと思いました。
また、粉のサラサラした状態から水を吹きかけても、直後は固くないため本当にバスボムが出来るのだろうかと不思議に思っている参加者も多くいましたが、
30分後にしっかりと固まっているバスボムも見たときに嬉しそうな表情をされている参加者も多くおり、科学の楽しさを伝えられたのではないかと思います。



<化粧品にはこんなサイエンスが生かされている!>
by PwCコンサルティング合同会社様

PwCコンサルティング合同会社様にご協力いただいたブースでは会社の紹介、女性の働き方についてお話しいただきました。
ひとりひとりが独自のライフ設計をしてそれに合わせてどう働いていくのか。 子供がいるから働かない、働けないのでは無く、子供がいるならば子供がいるなりの働き方をする。
会社もその人に必要としているので雇っているため、もちろん辞められたら困る。そのためその人が望む働き方をサポートしている。
とこのような会社と社員との関係について紹介してくださりました。
このブースでは実際に働いている女性と個人と話ができる環境でありました。これは会社の説明会に参加するよりも詳しく不安なことまで聞くことが出来ます。
また参加者ひとりひとりが質問する時間を与えてくれるなどと、就活前の大学生にとってはとても有意義な時間になりました。
自分の進路の幅を広げたい人にはぜひおすすめのブースとなりました。


<乳製品とサイエンス>
by森永乳業株式会社様

森永乳業様にご協力いただいたブースでは、工場製造と基礎研究という異なるフィールドで働く2人の女性社員の方々にプレゼンをしていただきました。
工場勤務のお仕事は主に、品質管理や製造ラインのチェックを行います。各工程での進捗状況や課題がすぐに分かります。
休日になるとスポーツ大会を開いたり、とても和気藹々とした雰囲気だそうです。
また工場は男性が多くなりがちな職場ですが、女性限定セミナーを開催するなど、ライフワークバランスのサポートもしっかりしています。
リケジョに優しい環境づくりは素敵ですね!
一方基礎研究を行なう職場では、主に大学の研究の延長のようなことをなされています。
私たちが口にしている製品が実際に発売されるまで、基礎研究から特許の出願、その後コンセプトを検討し開発という手順を踏みます。
なんと基礎研究から製品が完成するまで約11年もかかるそうです!
自分の手がけた製品が陳列されているのを見た時は、とてもやりがいを実感したとおっしゃっていました。
また、途中でヨーグルトの試食もあり、おいしくいただきました。
身近なお二人のロールモデルのプレゼンを聞いて、
来場者の方も働く未来の姿を想像することができたのではないでしょうか。


<Web業界のエンジニアって?〜女性エンジニアのお仕事紹介〜>
by株式会社フジタ様

今回、ブース出展にご協力いただきました株式会社フジタ様からは環境研究部と計画設計部に所属されている2人の女性の方からお話をして頂きました。
環境研究部に所属されている方はファイトレメディエーションという植物を使って土壌、地下水、大気を浄化する研究をしたくて理系に進学されたそうです。
フジタ様は建設の企業様ですが、建物を建てているだけが建築ではなくて、土壌や地下水、大気の研究も建築業の1つであると知って、私も驚きました。
ぜひこのようなことも大学生だけでなく女子中高生に知ってもらいたいことです。
2人目の計画設計部に所属されている方は、大学院を出てから設計、特に意匠設計という建物のデザインをされているそうです。
今は北海道のホテルのプロジェクトを手掛けてらっしゃいます。もともとは英語が苦手で理系に進学されたそうですが、
今一緒に働いている方の多くが外国の方だそうです。英語は文理関係なく絶対に必要だから、大学生の内に英語をしっかり勉強しておいた方がいい、
とのアドバイスも頂きました。
建築に興味のある学生の方がメモを取りながら、真剣にお話を聞いている姿が見られて、
最近人気学科になりつつある建築分野で働く女性のお話を聞く貴重な機会を頂いたと思いました。
建築はまだまだ女性が少ない分野ではありますが、フジタ様も女性が働きやすい環境を作っていこうと努力されているそうです。
将来建築女子も増えていくといいですね


<Web業界のエンジニアって?〜女性エンジニアのお仕事紹介〜>
byPIANO株式会社様

PIANO株式会社様のブースでは、出されたお題に対する絵を制限時間20秒で描き、果たしてAIは描いたものを認知してくれるのか、というゲーム方式でAIに触れることができました。
参加者の方々の結果を見ていると、比較的細部まで描くよりも大まかな形を描いたほうが、AIに認知されやすそうに感じました。
人工知能(AI)という言葉は最近よく聞くようになりましたが、なかなか触れることは少ないのでよい機会となりました。
また、ゲーム方式でありかつ、いろいろな景品も用意されていたため、参加者のみなさんにブースを楽しんでいただけたのではないかと思います。