Rikei Girls' Collection 2016 -panel discussion-





2016年2月21日に開催された Rikei Girls’ Collection にて行われたパネルディスカッションの内容を紹介します。
ご協力いただいたのは元CanCamモデルで大学ではロボット工学を学んでいた理系女子、梨衣名さんです。
(総合司会:綿紗希,部分司会:肥田佳菜子)



梨衣名さんのプロフィール等はこちらをご覧ください。

―まず、今回梨衣名さんがプロデュースしてくださった理系女子のステージのファッション解説をお願いします。
-今年はレースアップが流行ります。白衣からレースが見えるようにしました。
また、今年の春はワントーンファッションというものが流行っていて、グレーを取り入れてみたのですが、グレーはクールにもなり、フェミニンにもなります。あと、流行りのガウチョがスカートのようなスカーチョというアイテムも入れてみました。




―私服に取り入れている梨衣名さんらしさについて教えて下さい。
-私は普段、シンプルなお洋服を着ることが多いです。例えば、白のワイシャツやジーパンをはいて大きい鞄を持ってヒールを履いたり。スニーカーの日もあります。

―かっこいいファッションを好まれているのですか。
-そうですね。

―梨衣名さんのように私服に自分らしさを取り入れるポイントなどありますか。
-フッァッションは人それぞれ合うものもあるし、好きなファッションにどんどんトライしていただけたらなと思います。

―理系を選んだきっかけについて教えて下さい。
-お母さんが数学の先生で、お父さんがロボット工学の教授です。
お父さんは、ロボットの設計をしているのですが、私が学生の時に家でこういう発明したよとかという話を聞いているうちに私も何か発明したい!ドラえもんの道具発明したい!!というので工学部に進もうと決めました。




―大学ではどのようなことを勉強したのか教えてください。
-大学では作業着を着て実際にパソコンのC言語で初期速度や加速度の公式を与えてでおもちゃとかを動かしたり、3Dプリンタを使ってそのようなものを作ったりしていました。
結構ガッツリと研究を行っていましたね。

―ではそのような学生時代を過ごしてきた中で、なぜモデルになろうと思ったのですか。
-きっかけは私高校二年生から大学受験の時に塾に通い始めたのですが、そこで他の学校の子に「モデルさんですか?」と言われたのがきっかけです。
そこで初めてモデルっていう単語を知りました。それまでは将来は学者の道に進むつもりでいたので。そこから色々とモデルという言葉を検索したり。また、今私が所属している事務所のオーディションの存在を知って親にこのオーディションを受けたいと言ったら、とりあえず国立大学に合格したらと言われました。オーディションに必要な同意書にサインが必要だったのです。それも目標の一つとして勉強を頑張りました。 そして国立大学に受かってからすぐに応募しました。




―学業とモデル業の両立で大変だったことは何でしたか。
-大変だったことは移動ですね。私、茨城大学に通っていたのですが、大学は日立にあり、東京まで片道3時間でした。モデルの仕事をしていると朝5時とか6時集合が多かったりしたので、前日に東京に行ってそこから仕事をしてまた仕事が終わったら終電で3時間かけて帰るという感じでした。 往復6時間かけて通っていました。
あとあまり授業を休めないということです。授業の15回中5回しか休めないので出られる時は出て、また一回休んだりすると内容がわからなくなるので、その5回休んだ分は周りの友達に助け合って教えてもらいましたね。

―では先程、学者一本で行こうと思っていらっしゃったということでしたがモデルになった時、学者の道を諦めたところがあると思うのですが、その気持ちの変化みたいなところを教えていただけますか。
-あ、でもまだ私諦めていないです(笑)

―そうなんですか!
それでは、どんなキャリアを今後描いていきたいと思っていますか。
-このモデルという仕事に出会う前は夢は少し大きいかもしれないのですが、発明が楽しいのでノーベル賞を取るのがずっと夢だなーって思っていました。 実際この仕事を始めてからも新しい技術とかの情報とかが入ってくるので諦めきれず、ファッションとか技術がが融合して新しいものが生まれないかなと思ってて。
最近、3Dプリンタで洋服とか作れる技術とかあるのでそれをこれから注目して私も何か案を出せたらなと思っています。




―3Dプリンタとは平面の服を着ているのに実際は遠くから見ると立体的なジーパンだったりクシュっとした見た目に見えるものですよね。
-そうですね。
あとは例えばTシャツの真ん中に穴が空いていてその穴を樹脂とかで埋める感じのデザイン性の溢れるものを3Dプリンタでできたらなと考えてたりしています。

―梨衣名さんにとって理系で良かったことについて教えていただけますか。
-理系で良かったこと….うーんそうだな〜良かったことはたくさんありますね。
でもやはり理系の分野って本当に未来につながる発見とかたくさんつまっているのと思うのでそれをどんどん掘り下げていけることですかね。本当に楽しくて仕方がないです。

―今でも注目している研究とかってあったりしますか。
-私が今注目しているのはドラえもんの道具で夢コントローラーというのがあり、それを作りたいと思っています。

―何ですかそれ(笑)
-夢コントローラーは誰かの夢をコントロールするっていう道具なのですが、現在の技術だと実際その人が見た夢を脳波とかを通じて、例えば今喜んでいるよとか今美味しいものを食べているなとかという情報を得ることはできるので、それを逆に脳に発信してあげたら夢をコントロールできるのではないかなと思います。




―それでは梨衣名さんが思う理系の魅力を教えていただけますか。
-例えば化粧品や洋服の繊維、材料なども全て理系が関わっているので、自分がやりたいことや目標を持って突き進むのにぴったりなところが理系の魅力だと思いますね。 実際入ってから夢とかも変わったりすると思うのですが、そこからも新しい自分とかも見つかると思うし、新しい夢もどんどん膨らんでくるのではないかなかなと思います。

―では最後にこの会場にいらっしゃる女子高生、女子大生のみなさんへ梨衣名さんからメッセージをお願いします。
-えっと、女子高生の皆さん、勉強好きですか…?
…好きではなくても、大丈夫です!!
勉強のために勉強するのではなく、自分の夢や目標を決め、それに向かって頑張ろうって思えば勉強はきっとできます!
あとノート綺麗にとるとテストとかでパッと浮かんだり…ノートのあのページのあのの公式を使えばいいとか、授業中先生が言った言葉が浮かんだりとか…それで結構勉強しやすいというか勉強するコツだと思います。
大学の4年間は本当に自分の夢を見つける期間にもなるし、その途中で思い描いていた夢が変わる部分も出てくると思うのですが、興味を持ったことに貪欲で取り組んでもらえたらきっと卒業してからもつながることはたくさんあると思います。
探究心を私も今でも忘れていないので、みなさんも是非ずっと持っていてください!! !


梨衣名さん、素敵なお話ありがとうございました。