代田雪絵さん

学研で学習参考書を作る 代田雪絵さん(2014/08/05)



経歴

東邦大学理学部生物分子科学科卒業
高校の非常勤講師、インターネット広告の営業、学研パブリッシング広告部でのWEB・雑誌広告の営業、学研ホールディングス経営戦略室でのグループ横断プロジェクトなどの管理を経験
現在は学研教育出版で小中学生向けの学習参考書の編集

メインインタビュー

―学生時代について教えてください。
―女子大の付属の私立高校に通っていました。教師になりたかったのですが、その女子大だと情報か国語か英語の先生にしかなれなくて。でも生物が好きで生物を教えたかったので他の大学の受験を決めました。他大進学は6クラス中2クラスしかいませんでした。
―教師を目指したきっかけはなんですか。
―いい先生に恵まれていたので、学校が好きだったからだと思います。
―生物が好きになったきっかけはあったんですか。
―中学のときの先生が理科大好きの先生で、それがきっかけで好きになりましたね。

―その後の経歴を教えてください。
―大学を卒業して、高校の非常勤講師として1年の化学と2年の生物を担当していました。非常勤講師は契約が1年更新なので、1年やりました。
―そのまま教師を続けなかったんですか。
―やりがいもあり、すごく楽しい仕事だったのですが、進路の相談をされたときに指導がうまくできなくて。社会人を経験してから進路指導ができたら、いろいろな道を示すことができるんじゃないか、と思って違う職に就こうと思いました。でも転職するとき、教師の経験って社会人経験としてみなしてもらえないんですよ。なんとかベンチャー企業に入りました。
―そこではどんなお仕事をされたんですか。
―インターネット広告の営業をやりました。一年半くらいそのベンチャー企業で働いていたんですが、やっぱり教育系がやりたいと思っていました。その企業を辞めて、いい会社がないか探していたら、たまたま学研がインターネット広告の営業職を募集していました。本当は今の部署のような学習参考書を作る仕事をしたかったんですが、学研のどこかに入れば異動できるのではないか、という希望をもって学研に入りました。7年越しで今の部署に来て、理科の学習参考書を作っています。


―今のお仕事内容について教えてください。
―おおまかに、次のような手順で作っています。
①コンセプトを決める(中学3年分勉強できるコンパクトな参考書、など)
②台割(ページの割り振り)を作る
③見本ページを作る
④執筆者さんに依頼
⑤原稿チェック
⑥図版の依頼・チェック
⑦印刷
ページ数の少ないものだと一人で担当します。発行までに半年ほどかかります。
―お仕事内容はとても文系寄りなんですね。理系と文系が融合したようなこんなお仕事もあるんですね。



―お仕事の大変なところとやりがいを教えてください。
―学習参考書なので、間違えられないというプレッシャーはいつも感じていますね。やりがいは、自分の名前が残ることですね。本の後ろに載るんですよ。あとは読者から電話をもらうことが嬉しいですね。この本、中1・2年生向けが良かったので中3でも使いたいんだけど、中3向けのものはないの?などお電話をいただくことがあります。

―今後の目標を教えてください。
―なるべくたくさんの人に私の作った本で勉強してもらいたいですね。私の本がきっかけで理科を好きになってくれたら嬉しいです。最近はデジタル教材なども作っているので、本に限らず、小・中・高校生が学習しやすいものを作っていきたいと思っています。

―最後に中高生へのメッセージをお願いします。
―自分の好きなことを見つけて欲しいと思っています。少しでも興味があることだったら周りの目は気にせずやってみてください。化学薬品にとっても興味があるけど、周りの人に恐がられるからガツガツ勉強できない、とかもったいないです。やりたくないと思うこと以外は機会があったら是非なんでもやってみて、自分の好きなこと、自分に向いていることを見つけてください。あとは、女性はこれから理系に進んだほうがやりたいことをやりやすくなると思うんですよね。世の中的に、女性の管理職を増やそうという感じになっているので、もともと女性が少ない理系の職場では、管理職になるチャンスがたくさんできると思うんですよ。なので、ぜひ理系の方は自分の好きなことを追い求めてください。

生徒に生物を教えたい、という思いから教師に。しかし社会経験をしていないので、生徒たちへの進路指導が難しいと考え転職。苦労しながらもやっと自分のやりたいことを掴めた代田さん。常に、やりたいことに向かって、道を決断してきた代田さんからは強い意志が感じられました。インタビューをお受けいただきありがとうございました。