佐宗由香さん

文系から設計のお仕事へ佐宗由香さん


経歴

神奈川県立産業技術短期大学 産業デザイン科卒業
市光工業株式会社

高校時代は文系を選択しており、学生時代は設計の仕事をするとは全く考えていなかった佐宗さん。
現在、自動車のミラーの設計に携わっています。
文系から理系職へという経歴を持つ佐宗さんについてお話を伺いました。


メインインタビュー

―高校時代、進路についてどのように考えていましたか。

―高校時代は文系で、理系科目はどちらかというと苦手でした。当時は何の役に立つのだかよくわからなかったし、なにを勉強しているのかがよくわからなかったからです。
英語が好きだったので、理系の仕事に就くと自分では思っていませんでした。
高校生のときは、将来なりたい職業などは考えていませんでした。デッサンや油絵を習っていて、絵を描くことが好きだったので、デザイン関係の仕事が良いということは、ぼんやりと考えていました。
それがきっかけで、大学ではデザイン科に進みました。


―デザイン学科での勉強はどのようなことですか。

デザイン学科の勉強は紙の上のデザインと、物作りの製品のデザインと、空間のデザインの大きく分けて3種類があって、1年生のときはまんべんなく3種類のデザインの勉強をするのですが、2年生になったときに製品デザインを自分の専門に選びました。
物を触って手で削ったりして作ることが好きだったからです。製品デザインの勉強は、コンセプトを決め,どういうデザインで物を作るかを決め,試作品のような物を作ったりする作業をします。
たとえば、電話のデザインや卓上のテープカッターのデザインなど、身近な物を自分だったらどのように作るかについて、アイディアを出したりする作業です。
製品の機能性を追究したり、その製品に対するストーリー性を追究したり、製品をデザインといっても観点はさまざまです。
デザインするときは、いろいろな雑貨屋に行ったり、友人と美術館に行ったりして想像力を膨らましていました。


―設計のお仕事をされているきっかけと、お仕事の内容について教えてください。

―大学の先生からの勧めで受けた会社が製造業で、あまり深く考えずに就職先を決めてしまいました。
そして、私が配属された部署は車の車体の設計でした。そこではCADというコンピュータを用いた製図システムを使った仕事をします。
車の設計は初めてでしたが、大学で建築系のCADを1回やったことがあり、そこは少し繋がりがありましたが、ソフトが違うため全く別物で,会社に入ってから新しく覚えました。自動車を作るCADは学校に導入していることころが少なく、理系出身の人もスタートラインはみんな一緒だったため、プレッシャーはありませんでした。


―女性の方はどのくらいいますか。

―自動車関連の会社は、女性が少ないというのが現状ではあります。 設計などの仕事と工場での勤務の方を合わせて考えても、全体の10%程度しかいません。
ですが、最近は若い世代を中心に女性の割合が増えてきている印象です。産休などの制度もしっかりとしていて、ずっと働き続けたいと考える人も多くいます。
仕事内容の面でも、女性だから大変だとか、女性だから大事な仕事は任せてもらえないなどということはありません。とても居心地のいい職場です。


―設計の仕事で使っている勉強の科目はどんなものがありますか。

―今は仕事で三角関数や材料力学などを使っています。
学生時代に勉強していない分、数学や物理の勉強しながら仕事をしています。今は物を作るためにこの計算がどう必要など、使う場面が見えて必要性が実感できるので、勉強したいという気持ちが湧いてきます。なので、今からでも遅くないと思って勉強していきたいと思っています。 最近、理系大学生がよく使う関数電卓も使い始めました。
まだあまり深く理解できていないので使いこなせるようになりたいと思っています。


―設計の仕事のやりがいは何ですか。

―設計の仕事は、自分でこういう構造にしたらどうだろう、といったアイディアを出すことも仕事であり、自分のアイディアが実物になって大量生産に向いているのかなどを確かめるのも仕事です。
なので、自分の考えたことが物になったときは嬉しいです。
まだ設計者としては駆け出しで、わからないことばかりです。なので、一人前の設計者になれるようにどんどん仕事を覚えていきたいと思っています。


佐宗さん、貴重なお話しをありがとうございました!