五十嵐美樹さん

“科学の面白さを伝えたい”五十嵐美樹さん(2015/08/22)



経歴

上智大学理工学部機能創造理工学科 卒業



メインインタビュー

理系に進んだきっかけを教えてください
ー中学3年生の進路選択に悩んでいる頃、たまたま虹の物理的な原理を教えてもらったんです。虹の原理を説明できるようになったことがとっても嬉しくて。そこから物理に興味を持ち始め、さらに物理をいろんな側面から学びたいという想いから機能創造理工学科を選びました。
元々、国語や英語といった文系科目の方が得意でした。高校の時には全学年共通の数学テストがあって、成績が貼り出されるんです。後輩に負けた時にはとても悔しくて泣いてしまいました。それでも、大好きな物理のために数学の勉強を頑張りました。


高校時代、勉強以外に頑張っていたことはありますか。
ーダンス部の部長として活動し、習い事でもダンスをしていました。私は勉強だけをやるよりも、バランスよく頭も体も動かす方が好きなのです。受験中も就活中も、社会人になってからもダンスを続けています。最近はなかなかダンスをする機会がないので、体を動かしたくてうずうずしています。


大学時代はどのように過ごされていましたか。
ー大学4年生ではYBCO薄膜の研究を行っていました。この研究はエコにもつながります。YBCO薄膜というのは低温でしか起こすことの出来ない超伝導を常温で起こすようにできるもの。例えば、送電線に超伝導を起こすことの出来る素材を使えば、送電時のロスが減り、全体の発電量を減らすことの出来るのです。
 また、研究以外にもミス理系コンテストへの出場やフィリピンへの短期留学、何百人もメンバーがいるダンスサークルでの活動と様々なことに取り組みました。その経験から広い世界を知ることができ、さらには積極的で物怖じしない気持ちも身に付けることが出来ました。


ミス理系コンテストに参加したきっかけを教えてください。
ー“理科を通して社会貢献をしたい“という気持ちから出場を決めました。ミスをとってメディアにでる機会が多くなれば、多くの人に理科の魅力や身近な現象と科学の関連性を伝えることが出来ると考えました。実際にミス理系コンテストを終えると理系の人とのつながりが出来たり、理科の魅力を伝えることの出来るようなお誘いが増えたりと目指す方向へ進む機会につながりました。
また、ミス理系コンテストの開催が2回目であったこともあり、出場者としてだけでなく運営にも関わりたいという気持ちもありました。


フィリピン留学について詳しく教えてください。
ーETCなど道路システムの分野で働くことが決まり、フィリピンの交通事情を知ることを目的に大学4年の3月に留学しました。周りの人はみんなで卒業旅行に行く中、あえて1人での海外留学を選びました。フィリピンの高速道路は日本と違い、高速道路自体が途中で終わってしまっていたり、料金が高いことから利用者が少なかったりと問題がたくさんあるのです。
就職前に実際の状況を見ることが出来る良い機会でした。


就職してからはどのようなことをなさっていましたか。
ー道路システムの分野で、顧客と技術者をつなぐセールスエンジニアとして働いています。セールスエンジニアは顧客のニーズを探ったり、最先端技術を分かりやすく説明したりと両者を取り持つ役割があります。科学技術の知識が必要で、大学で学んだ知識を活かすことが出来ると思いこの仕事を選びました。
 その傍ら、“科学の面白さを伝えたい”という想いから、小学生向けの実験教室「みきらぼ」の開催やイベントへの参加も積極的に行なっています。「みきらぼ」は現在までに3回開催されていて、実際に子供達と会って科学の面白さを伝えられる実験教室では毎回発見がたくさんあります。
子供達が楽しそうにしている姿を見られるのもやりがいの一つですね。


理系でよかったことはありますか。
ー理系に進む人は一つのことを究めている人が多いので、そういう人たちと一緒に話すのがすごく楽しいと感じています。




五十嵐さん、素敵なお話をありがとうございました。