実験・実習図鑑~リケジョ's experiment 生物編~
【導入】
理系といえば実験!と思う方も多いのではないでしょうか。理系は分野が幅広く、実験も多種多様に分かれています。そんなリケジョの実験・実習事情をインタビューを通して紐解きます。第一章は生物編です。
第一章 生物編
・ではまず、生物系の実験ではどのようなことを行っているのですか?
DNAを扱った実験を行うことが多いです。
例えば、植物や微生物からDNAというそれを作り上げる設計書のようなものを抽出し、その植物の種類・微生物の種類が何かを考えたりします。
あとは、薬の毒性(簡単に言うとどれくらい過剰摂取すると害があるのか)などを調べる実験も行います。
植物、目に見えない微生物からネズミまで様々なものを実験では扱っています!
・レポートの書き方に自分なりのこだわりはありますか。
レポートを書く前にレポートに必要な図・表を書き出し,それをエクセルで全て作ってから書くようにしています。
エクセルを使うのがとても苦手なので先に使い切ってからレポート本体を書いています。
私はパソコンで文字を打つスピードが速いので油断しているとレポート提出前日に結果に必要なグラフと表だけはそろっているのにレポート本体は表紙を作って目的を書いてあるだけ,ということがあります。気をつけたいですね。
・今までで1番の実験の思い出はなんですか。
班全員が男女ともに背が高い時がありました。私は背が高いわけではなくて極一般的な身長なので周りの背が高いとなんか緊張しました。
あと,班全員が実験の履修登録を忘れていた人たちだけの時がありました。教授のいる場所のすぐ隣がその班の実験台として用意されていたので,やばい!目をつけられている!と感じました。(実際は目をつけられたわけではなく,ただの余り物グループでした。)
・実験で起こった大事件を聞かせてください。
学校にある芝生から採取した土の中の微生物の種類を調べるという実験を行ったのですが,その実験には微生物のDNAを読み取って特定の部分を増やし,DNA量を全体的に増幅させるという過程がありました。(PCRといいます。)これが成功したかを電気泳動という方法で確認するのですが,その時には指標となる目盛りのようなものが必要になります。この目盛りは絶対に写真に写るという保証があるのですが,私の班ではなぜか写りませんでした。絶対なんてないんだな,と感じました。レポートを書くのに困ったのを今でも覚えています。
うまくいけば上の写真のように目盛りが見えます。
・意外と知られていない実験室の話があれば教えてください。
クリーンベンチという無菌状態に保たれている装置があるのですが,中はホコリだらけで汚いです。本当に無菌状態なのか不安になります。
・実験室はどのような雰囲気ですか。
班がよく変わるので毎回最初は緊張するのですが気づいたら仲良くなっています。実験の最終日(5日間ぐらいを1セットとし1つの実験を行います)には夕ご飯を一緒に食べに行くような時もあります。
実験室の雰囲気というか空気の話ですが,窓とカーテンは閉めっぱなしでドアも開放厳禁なのでとても空気が悪いです。そのため,気分が悪くなったら早めに外の空気を吸ったほうがいいです。一度貧血も重なり,倒れそうになったことがあります。
・実験の時の服装は何を着用していますか。
実験の時は白衣に上履きを履きます。上履きはクロックスなどサンダルよりのものを履いている人が多いです。いちいち履き替える時に時間がかかるのは面倒ですからね。
【最後に】
実験の事だけではなく、実験室の雰囲気などを知る事ができ、とても興味深いと感じました。次回は第二章情報編になります。